祭は神社寺院を主体として行われることが多い。その目的としては五穀豊穣や大漁、商売繁盛、疫病退散、無病息災等を祈願して行われるもの、またはそれらの成就に感謝して行われるもの、節句等他の年中行事が発展して行われているもの、偉人の霊を慰めるために行われるもの等、多種多様である。それらの目的によって行われる時期、行われる行事の内容も多種多様となっており、さらに同じ目的の祭であっても地方によって内容が大きく異なる場合もある。

祭の目的の中には時代の変化によって参加者達の利害とは離れてしまったものも多く、行事の内容も社会環境の変化等により変更を余儀なくされた祭もある。それらの結果、祭を行うことそのものが目的に成り代わっているような、目的から考えると形骸化した状況の祭も多い。このため、全くの部外者や、見物する者や参加する者という当事者にとっても「祭イコール楽しいイベント」という程度の認識しか持たれないことが多く、祭のために仕事を休むということは、例えば葬儀のためにということなどと比べると遥かに理解が得られにくい状況にある。

祭には神輿や山車(だし)、屋台(やたい)などが出されることもあるが、これらはその神社の神様の乗り物や化身等としての意味を持って町内を練り歩き、それをもてなす意味で沿道では賑やかな催しが行われる。

祭りは厳粛な場面と賑やかな場面の二面性を持ち、厳粛な場面では人々は日常よりも厳しく秩序を守ることを要求され、賑やかな場面では日常では許されないような秩序を超えた行為を行なうことが認められる。そのため、にぎやかな場面を指して「お祭り騒ぎ」などの言葉が派生している。

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